私のシミ治療記:トレチ・ハイドロキノン療法②【連載 6/10】

※この記事は、個人的な感想を記載したものです。
特定の薬品や成分の使用を勧めるものではありません。

 

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美容クリニックでトレチノイン・ハイドロキノン療法

トレチノイン(レチノイン酸)は、ビタミンA誘導体です。
表皮の細胞をどんどん分裂・増殖させて皮膚の再生を促し、ターンオーバー促進と共に、メラニン色素を外に押し出します。
トレチノインは強力な薬剤のため、使用すると反応性の炎症が起こります。
皮膚が赤くなったり、ぽろぽろと角質が取れてきますが、反応が出ていれば、トレチノインの効果が出ているとのこと。
しかし、誤った使い方をすると炎症後色素沈着を起こす可能性があるそうです。

ハイドロキノンは ”肌の漂白剤”とも言われ、強力な美白作用があります。
日本では、2001年の薬事法改正により、化粧品にハイドロキノンを配合することが可能となりました。
ハイドロキノンは、メラニン色素を合成する酵素(チロシナーゼ)の働きを弱め、今あるシミを薄くしつつ、新しいシミが出来るのを予防する効果があります。

 

というわけで、皮膚科で処方されたトレチノインとハイドロキノンを、洗顔後に朝と晩に塗布。
しかし、1週間たっても何の変化もありません。
あれ?ネットでは、ぽろぽろ角質がはがれ落ちると書いてあったけど、赤みも出ないし皮もむけない。
次の診察時、女医さんに質問してみました。

ワタシ : あの〜、全然何の反応も無いんですが・・・
お医者さま : 反応は人それぞれですからね。
もう少し今の状態で、様子を見てください。
ワタシ : そうですか。

そう言われると、先生を信じるしかない。
トレチノインとハイドロキノンは、それぞれ濃度がいろいろあり、最初は弱いものから使っていくのだとか。
今思えば、私が過去にいろんなクリニックで治療してきた経緯もあり、刺激を与えないよう弱い濃度でスタートしたのだと思います。
結局もう一度同じ処方で軟膏をいただくことになりました。

更に1〜2週間が経過、使い始めて1ヶ月が経つけれど、シミは全く薄くなっていません。
なんだか腑に落ちず、ネット検索魔になっているうちに、海外製のトレチノインを見つけました。
実際にこの2つを使用したという美容ブロガーさんの記事も発見。
今では使う人も増えてきて、検索するとたくさん情報が出てきますが、15年前はまだそれほど知られていませんでした。
皮膚科のものでは満足できない私。
個人輸入代行販売で、早速購入してみることに!今回は医師の診断や処方がないので、全て自己責任です。

 

自己流トレチノイン・ハイドロキノン療法

個人輸入で私が買ったトレチノインは、「スティーバA」という商品。濃度は4種類あるうち 0.05% にしました。
ハイドロキノンは、「エルドクイン」という商品、濃度は4%です。

 

 

【1日目】
夜、お風呂あがりに化粧水で肌を整えたあと、シミの部分にトレチノイン⇒ハイドロキノンの順で塗布。
特に何も感じず。

【2日目】
朝の洗顔後にも塗布。この日も何の変化も感じず。

【3日目】
赤みが出てきた。額や顎に複数のニキビが出現。
昨日までニキビの影すらなかったのに、肌に溜まってる毒素が出てきた感じ。

【4日目】
シャワーを直接顔にあてたら痛かった。
赤みは更に強くなり、ファンデーションを塗っていても、会社で「顔が赤いね」と言われた。
ヒリヒリして、常に肌がつっぱっている。
昨日出てたニキビは、もう消失している。

【5日目】
更に赤みが増して、皮が剥けはじめた。
化粧水をつけるとしみるため、夜はつけずに直接トレチノインとハイドロキノンを塗布。

【6日目】
皮剥けが顔全体に広がってきた。肌はとてもつっぱっている。ぬるま湯でやさしく洗う。
ファンデーションが全然のらない。複数人から「皮がむけてるよ」と言われた。

【7日目】
乾燥と皮むけが更に増す。
笑ったら、口角が切れた・・・
顏を触ると、皮がボロボロ剥ける。痛い、しみる。

【8日目】
皮剥けとヒリヒリが辛いため、朝は使用を中止。
夜は保湿用のオリーブオイルを塗ってから、トレチノインとハイドロキノンを塗布。

【9日目】
オイルの保護効果が良かったのか、赤みとヒリヒリが多少おさまった。
皮剥けは相変わらずあるが、肌がツルツルしている。

【10日目】
今日も オイル⇒トレチ⇒ハイドロ の順で塗布。
朝起きて洗顔すると肌がツルツルする。顔全体が激しく乾燥してつっぱっている。

といった具合で、約1ヶ月半使用したところ、少しずつシミは薄くなってきた感がありました。
さすがに『肌の漂白剤』 と言われるだけあります。
しかし、肌全体がしぼんだような・・・
保湿には気をつけていたつもりでしたが、乾燥やツッパリ感が続き、今までなかった小じわが目元に出てきたり、ハリや潤いが無くなったのです。
そして、次第に顔全体の色が赤黒くなってきました。
後に知ったことですが、ハイドロキノンはとても酸化しやすい成分であるため、きちんと精製されていない安価な物を使用すると、かえって肌を酸化させてしまうという副作用があるようです。
シミが薄くなっても肌が黒ずんでしまっては、元も子もありません。
自己流トレチノイン・ハイドロキノン療法も、あえなく1ヶ月半で中断しました。

 

↑激しく皮がむけ 口角が切れたとき。笑うとピリッといくので、常に無表情。
そして、顔がなんとなく赤黒い。

 

↑治療中は特に紫外線に注意!日焼け止めを塗りたくっていた頃。

 

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→ 化粧品ジプシー時代【連載 7/10】