レーザー、フォトシルクプラス、IPL等でシミが再発? 光治療の苦い思い出

肌の悩みで、お客様から一番多くご相談を受けるのはシミですが、
サロンへお越しいただく前に、既にクリニックでレーザーやフォトフェイシャルなどの治療を何度か受けている方も少なくありません。

光線治療を受け、シナールやトランサミンなどを内服。

かさぶたになった後、その部分が剥がれ落ちてキレイになり
さあ、これで悩んでいたシミともおさらば!
と思っていたら、1ヶ月後、同じ場所に同じ形で濃いシミが浮き上がってきて再発。
さらに治療を重ねては再発を繰り返し、次第にシミが悪化、最後には怖くなって通院をストップ…
冗談のような話ですが、本当にこういう方がいるのです。
過去の記事でも書いている通り、私もその一人です。

ご存知の通り、光が特定の色に反応する性質を利用したものが、
レーザーや特殊な光線を使った治療器です。
近年は新しい機器もどんどん増えて、様々な種類があります。
Qスイッチ・ルビーレーザー、QスイッチYAGレーザーなどは、
比較的昔からあるタイプのレーザーで、
黒い色素に反応し、シミ、ホクロ、刺青などを消すために使われてきました。
炭酸ガスレーザーは、盛り上がりのあるホクロやイボなどに適用され、
メスのように患部を焼き切るレーザーです。
いづれも、照射後はかさぶたが出来たりしてダウンタイムが長いのが特徴。
他にもフラクショナル・レーザー、サーマクールなど、
肌の若返りを目的とする様々な種類の光線治療機があります。

一方、ハロゲンランプを光源として幅の広い光で「面」の治療を行うのが、フォトフェイシャルです。
1クール5〜6回照射し、薄いシミであれば改善も可能なようですが、基本的には肌質を改善したり すみを改善するのが目的です。
照射後はかさぶたなどのダウンタイムがほとんどないのがメリット。
eMAX、フォトRF、オーロラ などと呼ばれる IPLから、近年はI2PLへと進化してきました。

さらに、レーザーとフォトフェイシャルの中間的存在として、
最近注目されているのが フォトシルクプラス という治療機です。
フォトフェイシャルよりも光の波長を絞り込むことによって、
色素沈着にターゲットを絞りシミなどを改善していくとともに、
肌質も改善が可能と言われています。
ある程度の濃いシミにも反応することから、
出力のレベルによっては照射後にかさぶたが出来ることもあるようです。
シミの治療で使われるレーザーは黒と茶色の色素に反応し、メラニン色素細胞を破壊します。
たまに、レーザーはメラノサイトまで破壊すると思われている方がいますが、
メラニン色素をつくるメラノサイトまで破壊するわけではありません。

レーザー照射後はかさぶたができ、はがれおちて、ターンオーバーと共に新しい皮膚が再生されます。
一度に取りきれなかった色素細胞は、数度に分けて照射していきますが
繰り返す度に薄くなり、最終的にはシミが改善するのが正しい治療と言えるでしょう。
しかし、冒頭にも書いているように治療を繰り返す度に濃くなり、
シミが悪化してしまうケースがあります。
その理由として考えられることは、大きく2つ。

 

1.レーザー照射後の炎症後色素沈着

治療の際のレーザー出力が強すぎた場合、炎症後色素沈着を起こすことがあります。
炎症後色素沈着は、黄色人種に生じやすく白人には生じにくいと言われています。
日本人でも色黒の人と色白の人では、色黒の人の方がレーザーに反応しやすいため、炎症後色素沈着を生じやすいようです。
さらに、生まれたての新しい皮膚は敏感で、紫外線や刺激を受けやすい状態です。
レーザー治療後に適切な管理を怠ると、難治性のシミとなって肌に残ります。

 

2.レーザーの刺激によるメラノサイトの活性化

メラノサイトは何らかの刺激を受けることで活性化し、メラニン色素を生成します。
紫外線がその代表ですが、摩擦・怪我・ニキビによる化膿・虫刺されなど、
そして時には、レーザーが刺激となり活性化してしまうこともあります。
レーザー照射後、欠損した皮膚を補うために細胞が活性化して新しい皮膚を作りますが、
その際メラノサイトも一緒に活性化してしまうというものです。
このように書くと、レーザーや光線治療は怖いものと思ってしまいますが、
経験豊富で腕のあるお医者様に治療していただければ、
もちろん大変有効な治療法であることは言うまでもありません。

シミで悩んでいた数年前、私は 神奈川と東京で違うクリニックを3軒ハシゴしました。
最初は、当時住んでいた横須賀のK皮膚科
次に、有名な大手Sクリニックの横浜医院
最後は、品川にあるTスキンクリニック

総額数十万円かけてレーザーや光治療を受けたのに、
前よりシミが悪化してしまった時のショックときたら…
なんとも辛く苦い思い出です。
ひとつだけ、その経験が良かったと言えるならば、同じように辛い経験をしてきたお客様や、
レーザーを検討されている方の気持ちが分かること、そして、私の体験をお話出来るということです。
実はこの記事をアップしようと思ったのも、
つい先日、フォトシルクを受けてシミが悪化したというお客様からご相談を受けたためです。

私のところへご相談にいらっしゃるお客様には、
クリニックの治療で再発してしまったり効果が得られなかった方も、
ドクターピュアラボ肌再生プログラムでシミを改善されたケースが稀ではありません。
レーザーのように一気にシミを取り去ることはできないけれど、1クール6ヶ月間かけて、
じっくり着実に肌の改善を目指すプログラムです。
さらに、ビフォーアフター写真でも紹介している通り、
シミだけでなく シワ・たるみ・毛穴も開きなど、
肌そのものが生まれ変わりキレイになれるというのは、
レーザーのピンポイントな治療では得られない大きなメリットと言えます。

肌にお悩みを抱えていらっしゃる方、
レーザー治療に今一歩踏み切れないという方、是非一度ご相談下さい。