トレチノインやハイドロキノンは、長期連用により効果が弱まるのか?
これは、お客様からよくいただく質問です。
トレチノインやハイドロキノンは、シミ・しわ・たるみ・ニキビ・ニキビ跡などに効果がありますが
長期で連続使用を続けた場合、徐々に効きづらくなっていくというもの。
レチノールはビタミンA、トレチノインはレチノールの生理活性を50倍〜100倍にしたビタミンA誘導体であり、
米国では医薬品として扱われている成分です。
ビタミンA自体はヒトの血中に微量に流れている成分であるため、
これによりアレルギー反応を引き起こすことは無いと言われています。
ドクターピュアラボのラインナップにも、
No.8EXやNo.8P という商品に、高濃度のレチノールが配合されています。
これらのアイテムは、1クールのプログラム期間中で肌再生を行う3ヶ月間に限ってのみ使用することが出来ます。
それ以外の3ヶ月間はレチノールやハイドロキノンは使わずに、
肌のキメや表面を整えるメンテナンス期間のお手入れを行っていただきます。
その理由が冒頭にある通り、レチノールが肌に及ぼす細胞活性度合が弱まっていくから。
使い始めは、肌につっぱり感や赤みが出て、人によっては皮が剥けることもありますが、
これは基底層で新しい細胞が生まれ、古い角質が剥がれ落ちる(ターンオーバーが活性される)ことにより起こる好転反応です。
数週間続けていくうちに次第に肌が成分に慣れ、好転反応はおさまってきます。
再度活性を高めるためレチノールの使用量を増やしていくと 再び好転反応が現れ、
そのような活性の波を3ヶ月の肌再生期間で3〜4回ほど繰り返すと、
肌は新しいものに全て入れ替わり、シミやシワなどの肌トラブルを改善していくことが出来ます。
こうなってくると、塗れば塗るほどキレイになれるような気がして
3ヶ月の肌再生を終了した後も
レチノールやハイドロキノンの使用を継続したいと言われることがありますが、
これに対しては、理由をお話してきっぱりとお断りしています。
一番良くないケースは、3ヶ月以上に渡りだらだらと長期連用し、
身体に耐性が出来て、いくら使用量を増やしても効きにくくなってくるというもの。
一方で ハイドロキノンに関しては、「酸化」 という表裏一体のマイナス点があるため、
やはり長期連用は相応しくありません。
これについては別途記事にしたいと思います。
レチノール、トレチノイン、ハイドロキノンは一定期間をもうけスポット的に使用するのが、
肌トラブルの改善レベルを最大限に引き出すことが出来ると考えています。