保湿の鍵は “セラミド3 ” 肌のガサガサ・痒み・ひび割れは、こうして防ぐ!

日に日に寒くなり空気も乾燥してきましたね。
最近、お客様からご質問をいただくことが多くなったのが
手や足などの乾燥対策についてです。
お顔はドクターピュアラボを使ってお手入れをされて
潤いモチモチ肌をキープして下さっている方も、
手や指先の乾燥・ひび割れ・肘や膝などのカサカサに困っている方が
予想以上に多くいらっしゃいます。

そこで今日は、
正しい保湿 について書きたいと思います。

潤った足の写真

肌を保湿するために、どのようにお手入れをしていますか?
お顔の保湿を例にあげると、このような答えが返ってきます。
化粧水をたっぷりつけて、肌に水分を補給している →
化粧水などの水分を塗っただけでは、きちんと保湿は出来ません。
塗った直後は肌はふやけたようになりますので、
一時的に潤った感じがしますが、水分はすぐ蒸発してしまいます。
乾燥した唇を舐めても、すぐにカサカサになってしまうのと同じです。
化粧水の後は、乳液やクリームの油分で フタをする →
「化粧水バシャバシャの後に油分でフタ」 はもう古い!
化粧品カウンターのお姉さんやエステティシャンからこの言葉を言われたら、
「おや!?」 と思って下さい(笑)
クリームの油分により、肌表面はしっとりした感じがしますが、
内部の潤いは満たされず、本当の意味での「保湿」とは言えません。

正しい保湿とは、

肌表面に肌が自ら水分を蓄えておける状態のこと

上の図で、青い丸印の部分

お肌のいちばん外側にある角質層の細胞と細胞のすき間をぴったりと埋め、
潤いを守る働きをしているのが「細胞間脂質」という油分です。
細胞間脂質は、いくつかの脂質成分から構成されており、
その主成分で40〜50%を占めているのが 「セラミド」 です。
他は、脂肪酸とコレステロールも含まれていますが、
バリア機能および保湿機能は、80% セラミド が担っています。
アトピー性皮膚炎や乾燥性敏感肌の方は、
セラミドが正常な肌の10分の1ほどしかないと言われています。
そのために、内部の水分を逃がしやすくなるので、
生活中のアレルゲンから侵入され、乾燥や炎症を起こしがちになります。
保湿の鍵は、ずばり 「セラミド」 というわけです。

≪ 熱いお湯・長風呂に注意!≫
肌に良いと思われている半身浴や、寒いからと熱いお湯に長風呂をするのは、
カサカサ肌を招きやすいので、乾燥肌の方は注意が必要です。
熱いお湯に長く入っていると皮膚がふやけてセラミドが流れやすくなります。
セラミドを守るには、湯船につかるのは5分以内・38〜40度の湯が理想。
洗顔は、ぬるま湯を使うのが基本です。
ゴシゴシ擦らないよう優しくていねいに洗いましょう。

≪ 食器洗いは手袋を ≫
家事で一番手が荒れやすいのは、やはり食器洗いです。
特に冬場はお湯を使うことが多いと思います。
素手で食器洗いを繰り返していると、
お湯と洗剤によって、食器の油汚れと一緒に 脂質であるセラミドも
どんどん流れ出ていってしまいます。
指先はよく動かす場所ですから、乾燥した状態が続くと
あっという間に指先がぱっくり割れてしまいます。
ゴム手袋などでお湯と洗剤からのダメージをしっかり防ぎましょう。

≪ セラミドを直接補おう ≫
上記のように、入浴で失われてしまったセラミドは、
お風呂あがり5分以内に、セラミドが配合されているクリームや乳液で補いましょう。
また、セラミドは年齢と共に減っていくことがわかっています。
肌の新陳代謝が活発な赤ちゃんが最も多く、それ以降は減少し続けるのです。
40代では20代の半分に減っていると言われています。
セラミドはコレステロールのようなものから作られていますが、
食事から摂ってもセラミドのサプリを飲んでも増やせません。
セラミド配合の化粧品で、肌に直接補うのが一番効果的なのです。

≪ セラミドの種類 ≫
人の肌にもともとあるセラミドは、7種類の存在が知られています。
セラミド1  水分保持の働きがあり、外部の刺激を防ぐバリア機能を持っている
セラミド2  皮膚の保湿力が強い
セラミド3  水分を保持し、シワを抑制し、減少させる
セラミド4  角質の脂質バリア層を作り、保持する
セラミド5  角質の脂質バリア層を作り、保持する
セラミド6  正常な肌のターンオーバーを促す
セラミド6Ⅱ 正常な肌のターンオーバーを促す
セラミド7  細胞の増殖分化をコントロールし、常在菌のバランスを整える
このうち特に保水力に優れているのは、
セラミド1、セラミド2、セラミド3 です。
市販されているものは、
セラミド2、セラミド3、セラミド6 が多いです。
ということは・・・
肌の保水力を高めるのであれば、
セラミド2 や セラミド3 が配合されているものを選ぶと良い
ということですね。
セラミド自体が高価な成分なので、疑似セラミド も多く出回っています。
セラミド3 のように、数字がついた ヒト型セラミド を選びましょう。

↓ 化粧品のパッケージや容器には、全成分が表示されていますので、
早速確認してみましょう。

次は、具体的にセラミドを配合した、
お勧めの化粧品・ボディケア化粧品 をご紹介します!