あなたのシミの種類は?

「シミ」とひとくちに言っても、色んな種類があります。
ご自分が気にしているシミが、どの種類になるのかを知ることは、大変重要です。
なぜなら、私のシミは、何年も前に受診した皮膚科で誤った診断と治療を受け、悪化してしまったからです。(これについては後日書いていきます)

写真だけで自分で判断するのは難しいのですが、シミは1種類ではないことを知り、
まずは、自分のシミが
・いつから
・どこに
・どのように
発生したか、もう一度思い出してみましょう。
これから改善していきたいと思っている方には、とても役に立つと思います。
 
以下に、代表的なシミの種類をまとめてみました。
大きな括りで色素沈着とし、シミだけでなく母斑(アザ)種類も含みます。



◆肝斑
頬や目の下などに左右対称に見られる薄茶色のシミ。
30代~40代の女性に多く、妊娠・出産によるホルモンバランスの変化や、不適切なマッサージによる摩擦、肌に合わない化粧品などが原因と言われています。
レーザーを照射すると悪化します。
肝斑00



◆そばかす(雀卵斑)
子供の頃からある、鼻を中心に頬に散らばる茶色の小さなシミ。
遺伝的な要素が強く、色白で日焼けをすると赤くなりやすい肌タイプの人が多いようです。
適切なケアで薄くすることは可能ですが、再発しやすく紫外線を浴びると濃くなります。
そばかす雀卵斑00



◆炎症後色素沈着
ニキビや怪我、火傷など、皮膚に炎症が起きた後に生じる色素沈着。
香水や薬によるかぶれ、虫刺され、ムダ毛処理により肌が黒ずむのも、炎症後色素沈着のひとつです。
紫外線を浴びると濃くなる場合があります。
ニキビ痕炎症後色素沈着00


◆老人性色素斑(日光性のシミ)
紫外線によって濃くなるシミの代表格。
顔や手の甲、腕など、日光によくあたる部分に出来る茶色いシミで、輪郭がはっきりしているのが特徴です。
最初は色が薄く目立ちにくいが、少しずつ濃くなっていきます。
早ければ20代から出てくることもあります。
老人性色素斑シミ00



◆扁平母斑
生まれつきもしくは幼少期に生じる、褐色均一な色素斑。
内部に黒褐色の天井色素斑を伴う場合もあります。(写真右側)
輪郭ははっきりしており、卵型のものと縁がギザギザした不正形のものがあり、顔以外にも体のどこにでも発生します。
扁平母斑シミ00太田母斑
目の周りから頬にかけて出来るアザ。
青色から茶褐色のものもあり、真皮から表皮のどの位置に色素が存在するかにより、色味が異なります。
発症率は 0.1~0.2% で、生まれつきある人もいれば、思春期以降に発症することもあります。
日本人に多いと言われ、1:4で女性に多い母斑です。
太田母斑アザ00



◆後天性真皮メラノサイトーシス(ADM)
頬上部や目の下などに見られる小斑性の色素斑。
太田母斑との識別がしにくいのですが、初発年齢が、太田母斑の場合15歳未満であるのに対し、ADMは15歳以上、多くは20歳以上です。
肝斑や他のシミと併発していることも多いです。
ADMシミあざ00



◆脂漏性角化症(老人性イボ)
こめかみ、額、頬、手の甲など、日光によくあたる部分に出来やすい茶色いイボ。
2~20mmくらいの楕円形で、触ると少し隆起しています。
年齢が上がると徐々に増え、60歳を超えるとほとんどの人にあります。
20代から出始める人もいます。
脂漏性角化症イボ00