この人に肌を任せたいと思っていただけるエステティシャンを目指して

エステサロンって、通っている人は通っているけど、意外と行ったことがないという人も多いと思います。
オシャレな服を着てネイルもバッチリして、いつもキレイにしている人でも、聞いてみると
「エステに行きたいとは思うけど、勧誘されそうだし、どこに行っていいかわからない」という人がいます。
これって本音だと思うんです。

記憶にも新しい数年前の出来事ですが、強引な勧誘や高額チケットの無理やりな販売など、悪質な勧誘を行っていたとして、大手サロンが行政処分を受け経営破綻に陥りました。
エステサロンと英会話教室は、すっかり信用を無くしてしまいましたね。
何を隠そう、私も英会話の N○○A に通っていたのですが、返金請求をしたにもかかわらず、チケット代の30万円は
とうとう返ってきませんでした。
大手=安心 という図式は成り立たないことに気づきました。

大手サロン、中堅サロン、個人サロン、規模やトリートメントの内容は様々ですが、
お客様に 「ここに来て良かった」「また来たい」「ずっと通いたい」 と思っていただけるサロン、そしてエステティシャンになるには、どうしたら良いのか。
このことは、エステの養成学校に通っていた頃からいつも考えていました。

最近、思うことが幾つかありましたので、書きとめておきたいと思います。

1.メニュー・商品が 地域オンリーワン

お客様が何を求めてそのお店に行こうと思われるのか、
肌の悩みを改善したいのか、痩せたいのか、癒しを求められているのか・・・
これを考えずに、メニューや販売する商品は決められません。
高価な最新エステ機器を揃えた大手サロンであれば、肌の改善も痩身も癒しも提供できると思いますが、
個人サロン〜中堅サロンの場合、「うちの店の目玉はコレ!」という強みが必要だというのは、エステ業界に限らず商売をする上でよく言われていることです。
カレーライスもカツ丼も、あれこれやってるラーメン屋より、豚骨ラーメンだけ出しているラーメン屋の方が、麺やスープにこだわってて美味しそうですものね。

ブルジョンの場合でしたら、
シミ、しわ、たるみ、毛穴の開き、ニキビなど「肌の悩み改善」を目標としています。
「シミで悩んでいるなら、ブルジョンに電話してみるといいよ!」と言っていただけるようになれたら嬉しいです。
お客様のニーズに対して、地域でナンバーワンよりオンリーワンになれるメニューや商品(強み)を持つこと、
それが、「ずっとここに通いたい」 と思っていただけるポイントだと思います。

2.自分がなりたい姿の人がいる

デパートの化粧品売り場、色んなブランドの化粧品コーナーが並んでいますね。
私はよく、デパートへ買い物に行ったついでに化粧品コーナーでメイクをしてもらっていました。
すると、たいていメイクをしてくれた美容部員さんと、同じような顔(メイク)になります。
ですから「こういう顔になりたい!」と思う美容部員さんのいるコーナーに行けば良いわけです。
エステティシャンも 「こういう風になりたい」と思っていただけることが大事ではないかと。

たとえば、痩身エステサロンに行ったとします。
『このメニューを3ヶ月続けていただければ、こんなにスリムな体型になりますよ!』 と
薦めてくれるエステティシャンが、もし太っていたら…
ぜんぜん説得力が無いですし、「アナタが先にやったらどう?」 と思っちゃいます。

ニキビぼつぼつ、シミだらけのスタッフから『この化粧品、すごくいいんですよ!』 と勧められても…
やっぱり説得力ゼロです。

説得力という言葉を使っていますが、“説得” ではなく、“納得” ですね。
お客様が、“納得” してメニューや商品を購入していただく為には、エステティシャン自身がメニューや商品を愛用し、
1人のユーザーとして自信を持ってお薦め出来ることが大切だと思うのです。
当たり前のようですが、これが意外とそうではないことが多いです。

以前、私が他のサロンに勤めていた頃、(ドクターピュアラボと出会う前です)
肌のことについてはお客様に自信を持って話をすることが出来ませんでした。
エステティシャンになる前からずっとシミに悩み、自分の肌にコンプレックスを持っていましたので、
いつもコンシーラーとファンデーションを厚塗りして、シミを隠していました。

お客様から、「こういう時にはどんなお手入れをすればいいの?」「おすすめの化粧品は?」
と質問されても、自分が本当に良いと思うことではなく、ありきたりの事しかお答えできず、それがとても嫌でした。

最近は「岡野さんのシミ克服体験談を読んで」 と、
ブログをご覧になった方からお問い合わせをいただくことが多くなりました。
これからブルジョンをオープンしますが、メニューも商品も、自らの体験をもとに自信を持ってお薦めしていきます。

3.本当にエステが好きなエステティシャンがいる

これを読むと意味がわからないかもしれませんが、
本当にエステが好きな人は、自分がエステの仕事をしていても他のサロンに行っていたりします。
というか、私自身がエステをするのもされるのも好きなので、エステティシャンはみんなそうだと思っていました。
しかし、実際には「仕事で練習台として受けたことはあるけれど、他のサロンに行ったことがない」というエステティシャンが、中にはいるのです。
これを聞いた時は、本当にビックリしました。
と同時に、そういう人がお客様の体を触ってて良いのかとも思いました。

冒頭に書いたように、肌の改善にしろ、痩身にしろ、癒しにしろ、美容を仕事にしている人というのは、もともとそれが好きで自分でもエステを受けに行く人が多いです。
自分もお客様の立場になることで、技術面や接客面などでいろいろ気づくことがあり、それがまたエステティシャンとしての糧になっていくと思います。
自動車会社の社員がみな車好きとは限らないですが、車に興味のない人が車をつくるよりは、
車が好きな人が車をつくった方が、運転する人の気持ちまで考えられた、いい車が出来る気がするのです。

美容やエステが好きで、自分もエステを受けるのが大好き!
こういうエステティシャンにトリートメントしてもらった方が、気持ち良さそうだしキレイになれそうですよね。

とりとめもなく長文になってしまいましたが、私の思うところを記してみました。
お客様に、一生つきあいたいと思っていただけるエステサロン、
この人に肌を任せたいと思っていただけるエステティシャンを目指して、これから頑張っていきます!