シミの原因
私が美容に興味を持ち始めたのは、20代前半から出始めたシミがきっかけでした。
ちょうどインターネットが普及し始めた頃で、気になっていることは何でも調べたくなる
性分もあり、シミについてとことん調べるようになりました。
そもそも、シミはなぜ出来るのか?
すでにご存じのことも多いと思いますが、それをまとめておきたいと思います。
【シミの原因】
1.紫外線
紫外線には、UV-A波・UV-B波・UV-C波があります。
UV-B が肌に当たると、メラノサイトでメラニン色素が作り出されて肌を黒くします。
これは肌を守るために備わった機能です。
通常は、肌のターンオーバーでメラニン色素は剥がれて無くなりますが、
過剰にメラニン色素が作り出されたり、ターンオーバーが正常に行われなかったりすると、
メラニン色素が肌に残りシミとなってしまいます。
2.ホルモンバランス、ストレス
出産、閉経、ストレス等でホルモンバランスが崩れると、シミができやすくなります。
妊娠後に表れる両頬のシミ(肝斑:かんぱん)が代表的な例です。
黄体ホルモンが多く分泌されるとメラノサイトの働きが活性化され、
シミができやすくなることがわかっています。
3.内臓のトラブル
内臓のどこかにトラブルがあると、シミができる場合があります。
眉間や頬の外側にシミができたら、内臓にトラブルがあることを疑いましょう。
4.自律神経の乱れ
ストレスなど何らかの原因で自律神経が乱れると、口の周辺にシミができやすくなります。
鼻の下にシミができて、ひげのように見えてしまうこともあります。
5.加齢によるターンオーバーの乱れ
身体の細胞は、一定のサイクルで新しい細胞に生まれ変わっています。
皮膚の細胞も同じで、健康な若い人の肌では、約28日周期で生まれ変わります。
これがターンオーバーです。
加齢と新陳代謝が衰えターンオーバーが遅れてくると、
メラニン色素の生成に肌の再生が間に合わなくなり、
肌の内部に留まったメラニン色素はシミとして表れてきます。
ターンオーバーは個人差がありますが、
40〜50代では、約40~60日と周期が長くなるとも言われています。
6.過剰な刺激
ニキビをつぶしたり、毎日のお手入れなどで摩擦が続くと、肌が炎症を起こします。
その刺激でメラノサイトが反応しメラニン色素が生成され、シミの原因になることがあります。
7.食べ物、光毒性
レモン、ライムなどの柑橘系や、パセリ、セロリなどにはソラーレンという物質が含まれており、
大量に食べてから日光に当たると、シミができやすくなります。
また、精油でもレモン、ベルガモットなどの柑橘系にはフロクマリンという物質が含まれており、
アロママッサージ等で体につけた状態で日光に当たると、シミになる可能性があります。
これは光毒性と呼ばれており、アロマオイルを使用する時には注意が必要です。
8.遺伝的にメラノサイトが活性化しやすい肌質
幼少の頃からあるソバカスなどがこれに該当します。
母や姉妹も同じようにソバカスやシミが出来やすいなど、遺伝的要素が大きく絡んでいます。
日焼けしやすい人と日焼けしにくい人がいますが、
そのタイプを分類したのが「フォトスキンタイプ」と呼ばれています。
この中で、紫外線に弱くすぐ赤くなってしまう人は、ソバカスやシミが出来やすいタイプと言えます。
フォトスキンタイプについては、別途詳しく記事を書きます。
大まかには以上のようなことが原因となりますが、シミの原因には「炎症」が大きく関わっています。
肌の内部が炎症を起こすことでメラノサイトが活性化することがわかっており、
逆に言えば自らの肌を守ろうとする肌本来に備わる防御機能とも言えます。
紫外線にしても摩擦にしても、炎症をいかに早く鎮静させ、メラノサイトの活性化を抑制するかが、シミを防ぐ重要なポイントです。
シミの原因がわかったところで、次はシミの種類について見てみましょう。
→ あなたのシミの種類は?