塗り心地が軽い日焼け止めは効果が弱い?SPFは高ければいいというものではありません

引き続き、オーストラリア話を。
今、オーストラリアは秋ですが、日差しの強さといったら日本の真夏以上です。
オーストラリア上空はオゾン層が薄く、穴が空いている所もあるのだとか。
それゆえ、地上へ届く紫外線の量も多いのだそうです。
顔にはドクターピュアラボの日焼け止めを重ねづけしていましたので、
ほとんど日焼けはせずに済みました。

デコルテ・首・腕は、日本から持って行った他メーカーのボディ用日焼け止めを
3時間おきに塗っていましたが、日焼けしてしまいました。
ちなみに、オーストラリアのドラッグストアには、日焼け止めがズラリ。
キッズ専用のものも沢山売っていました。
皮膚癌のリスクが高いため、
子供の頃から外出時には必ず日焼け止めを塗るのが一般的なのだとか。
さっと濡れるロールオンタイプも人気のようです。

ここで、ちょっとおさらい。
日焼け止めの表示には、SPF と PA があります。

SPFとは
Sun Protection Factor の略で、「紫外線防御指数」ともいいます。
紫外線を浴びると赤くなりますが、このサンバーンを起こすのが紫外線のUV-B波。
UVケアをしない状態でいた場合、サンバーンを起こし始める時間が
大人で平均20分と言われています。
この時間をどれだけのばすことができるかを示した値です。
たとえば、SPF30の日焼け止めを塗った場合、
サンバーンの時間を30倍に延ばすことができますので、
平均20分 × 30倍 = 600分。
約10時間、日焼け止め効果が期待できるということになります。
現在、日本ではSPFの表示上限は50+ となっています。
SPFは高ければ高いほど効果があるように感じられますが、
実際のところ、SPF30あれば10時間の効果があるわけですから、
日常生活で使用する分には、SPF30でも50でも変わりがない
ということが分かりますね。

PAとは
Protection Grade of UVA の略。
真皮まで到達する波長の長いUVーA波は、シミだけでなく
コラーゲン繊維などを破壊し、シワやたるみの原因になる美肌の大敵。
PA+〜+++ まで3段階あり、+++が一番UV-A波を防御する効果があります。

日本から持って行ったボディ用の日焼け止めクリームは、
スルッと伸びて塗り心地が軽く、白浮きやムラになりにくいものでした。
もちろん、SPF50 PA+++ の強力な日焼け止め。
ところが、3時間おきにせっせと塗り足していたのにもかかわらず、
どんどん日焼けしてしまうのです。
姉にオーストラリアの日焼け止めクリームを借りて塗ってみたところ、
かなりコッテリ・ベッタリしていて、塗り心地が重い。
ムラになるし白くなるし、使い勝手は良くありません。
しかし!明らかに日本の日焼け止めよりも強力に効きました。

コッテリしたクリーム状の日焼け止めと、
サラサラした乳液状の日焼け止め、どちらも同じ SPF・PA値。
なぜ、効果に差が出てしまうのか?

ここからは私の考察。
同じ量を肌に塗っても、乳液状のものは水分が多く含まれている分、
紫外線を防御する成分の配合量が減ってしまい、
効果に差が出てきてしまうのではないでしょうか。
クリーム状の方は防御成分の濃度が高く、
白浮きはしますが、汗や皮脂で落ちにくいというのもあると思います。
最近は、ジェルタイプやローションタイプなど
つけ心地が軽い日焼け止めが多く出ていますね。
日本の紫外線なら、それで充分なのかもしれませんが、
残念ながら、オーストラリアの強力な紫外線には勝てませんでした。
日焼け止めを選ぶ時には、SPFやPAなどの数値や使い心地だけでなく、
紫外線防御効果を左右するテクスチャーにも気を付ける必要があると感じました。

ちなみに、日焼けせずに済んだ顔には
ドクターピュアラボの日焼け止めクリーム No.7 と No.9 を使用。
こちらは、SPF35 PA+++ です。
セラミド、フラーレン、EGFまで配合され、成分は美容液並み。
塗り心地が軽く伸びが良いのに、しっかり予防できました。
さすが、ドクターピュアラボ!!

日焼け対策

これからますます紫外線が強くなる季節。
しっかり対策して、肌を守りましょう!