美容に欠かせない成長ホルモン

台風の後はずいぶん涼しくなり、夜も眠りやすい気候になりましたね。
美しい肌を保ち、美容と健康のためには、
成長ホルモンが大事というのはご存知の通り。
成長ホルモンは、睡眠中に最も多く分泌します。

〜 成長ホルモンの働き 〜
1.疲労回復
2.肌や筋肉など体組織の修復・再生
3.脂肪燃焼
4.病気への抵抗力を高める

3.の脂肪燃焼は、意外に思われる方も多いのではないでしょうか。
成長ホルモンは、組織の修復をする際に、
体内の脂肪などをカロリーとして分解して使用します。
成長ホルモンがたくさん分泌されれば、体重や体脂肪率が下がり、
若々しいプロポーションを維持することができます。
中年になって太りやすくなるのは、年齢と共に、
成長ホルモンの分泌が少なくなるからです。

よく、夜22時〜深夜2時の間に成長ホルモンが分泌されやすい
などと聞きますが、ホントのところ、どうなんでしょう?
忙しい現代人の生活パターンからして、
夜22時に床に就くというのは、なかなか難しいことですよね。
そこで少しでもそれを補うために重視したいのが、
睡眠の “質”

◆寝はじめ最初の3時間がポイント!
成長ホルモンの分泌は、睡眠の深さに依存します。
人は、夢を見る浅い「レム睡眠」と、脳を休ませる深い「ノンレム睡眠」を
繰り返しながら眠っています。
成長ホルモンは、睡眠に入って30分くらいの 深いノンレム睡眠時に分泌されます。
深い睡眠が出現するのは、90分サイクルの最初に2回のみ。
この間に眠りが深くなれば、成長ホルモンはしっかり出ます。
最初の3時間に深い睡眠がつくれないと
どれだけ睡眠時間を伸ばしても体は回復しないため、
起きた時に体がだるく感じてしまうのです。

◆正しい生体リズムを維持する
人間の体内時計は、約25時間と言われています。
1日は24時間ですから、この1時間の時差を修正するには、1日かかります。
言い換えると、1時間寝坊した場合、そのずれを修正するには
1日かかるということですね。
寝坊が2日続かないようにすることが大事なので、
土日が休みの方は、どちらか1日は、平日と同じ時間に一旦起きる。
二度寝したい場合は、カーテンを開け部屋に光を入れた明るい状態にしましょう。
これは、体内時計のリセットにもっとも効果的なのが朝の光で、
30分くらい浴びるとずれが修正されるからです。
光の刺激は目から入って体内時計に作用しますので、全身に浴びる必要はありません。

◆メラトニンを出して睡眠の質を上げる
メラトニンは睡眠を誘発するホルモンです。
朝、光の刺激を受けて十数時間後に、メラトニンの分泌が始まり、
「暗くなれば眠くなる」という睡眠リズムが整ってきます。
メラトニンをしっかり出し、睡眠の質を上げるには夜暗くすることが大切です。
夜暗くするというと寝室の明るさばかり気にしがちですが、実は、リビングも大切です。
リビングが蛍光灯のシーリングライトの場合、室内はだいたい500ルクスの明るさです。
500ルクスの明るさの中で3時間過ごすと、
メラトニンの分泌量は50%まで減少すると言われています。
夕方以降過ごす部屋は、電球色か間接照明にすることが
メラトニンを増やして、睡眠の質を上げるコツです。

↓ちなみに、うちのリビングダイニングです。
全て電球色の間接照明になっています。
建築後すぐの写真なのでショールームのようですが、今は生活感満載です。

↓もちろん、サロンも落ち着きのある間接照明。
トリートメントルームは昼間でも暗めにしてありますので、
エステを受けられるお客様は、リラックスしてほとんどの方が眠られます。

↓飼い猫の はなも爆睡です。

質の良い睡眠で、美しい肌を育てましょう!