肝斑に対する ‟積極的無治療” という考え方

30代後半~50代のお客様から多くご相談を受けるトラブルのひとつに、肝斑があります。
これまでカウンセリングで肝斑をたくさん見てきましたが、肝斑の方に共通する「傾向」があることに気づきました。

・もともとキメ細かい肌質で皮膚が薄い
・肌の水分量が少なく、どちらかというと乾燥肌
・赤みが出やすく、バリア機能が低下している
・もともと色白(ただし、肝斑のある顔面は赤みやくすみが出ていることが多く、本人は色白という認識が少ない)
・母親や姉妹にも肝斑がある

このことから、皮脂過多で青春ニキビが多発していたような人は、肝斑が出にくい肌タイプと考えられます。
20代頃までは肌トラブルが一切なく綺麗だったという人が、年齢を重ねるにつれ肝斑に悩まれているのです。
綺麗な肌を自負していただけに、頬に色ムラのような色素沈着が現れてくると、それはそれはショックで、なんとか若い頃の肌に戻れないかと、様々なスキンケアや治療に傾倒していくという話を、しばしば伺います。
肝斑の好発年齢は、見事に化粧をする年代と一致します。
ホルモンバランスも大きな要因のひとつですが、肝斑に悩むのが男性よりもほぼ女性であるのも、これを裏付けていると言えます。
毎日化粧をして、それを落とすという行為そのものが、肌のバリア機能を低下させ、慢性的で過度な刺激による炎症がメラノサイトを刺激し、肝斑の発症につながるのです。
もっと言えば、肝斑を隠そうと、あるいは無くそうと、マッサージ、ピーリング、レーザートーニングなどの光治療等、いろいろやっているうちに悪化するのは、バリア機能が破壊されているからで、肝斑患者に赤みやかぶれが出やすいのも、これを説明できます。
良かれと思ってやっていることが、却って肝斑を悪化させる原因になっているというケースは多々あります。

下記のお客様は、赤みとともに頬骨の上に肝斑が見られます。
赤みが強いため肝斑が目立ちにくいですが、紫外線によるシミと混在しているケースです。

肝斑ビフォーアフター

10年以上にわたり、TVCMでもお馴染みの年齢肌化粧品を使用されてきました。
その化粧品が悪いというのではありません。
普段のスキンケア方法を見せていただくと、手の圧がとても強く、肌への摩擦が大きいことがわかりました。
リフトアップをしようとクリームを塗布する際に掌でグイグイ引き上げたり、美容液を浸透させるため指先で目元に塗り込んだり…
専用のマッサージオイルを使わず、頬を引き上げるような塗布方法は、摩擦による炎症が起こるばかりでなく、筋肉の走行を無視したセルフマッサージは、かえってシワ・たるみを引き起こす可能性があります。
また、言うまでもありませんが、物理的に塗り込んだり叩いたりしても、化粧品の浸透具合は変わりません。

まずは、摩擦を無くすために、肌へ触れる時には極力優しく行うよう、洗顔方法から日焼け止めの塗り方まで実践レクチャーさせていただきました。
約1ヶ月間のリハビリトリートメントを実施。

肝斑ビフォーアフター

赤みがかなり軽減し、健康的な肌に整いました。
赤みが引くと本来の明るいトーンが蘇り、かえって肝斑やシミが目立つようになりました。(青い矢印部分)

そこで、3ヶ月間のフルトリートメントで肌再生を実施。
気にされていた肝斑とシミがここまで薄くなりました。

肝斑ビフォーアフター

赤みや炎症のある肌には、エステでのフェイシャルマッサージは行わない方が良いです。
どうしてもエステ施術を受けるのであれば、ビタミンCかプラセンタの導入くらいなら良いでしょう。
皮膚科でレーザートーニングも行わず、エステで施術も受けず、
ひたすら摩擦と乾燥と紫外線に注意しつつ、朝晩 「正しい」 スキンケアを地道に継続する。
肝斑に対して言えば、‟積極的無治療” という考え方が適切と言っても過言ではありません。

 

肝斑・シミ・しわ・たるみ・くすみ・ニキビ…
肌でお悩みの方、まずはお気軽にご相談下さい。
お客様一人ひとりに応じて、最適なプログラムを予算に応じてご提案致します。

最短4ヶ月でシミ改善!ブルジョンの肌改善プログラム

お問い合わせはこちら

 

 

レーザーで再発したシミが4ヶ月で改善!
オーナー岡野の劇的ビフォーアフターはこちら