【症例】シミ 30代 青森県|子供の頃よりあった左顔面の色素沈着(連載 2/2)
この記事は2回の連載でお送りしています。
今回の内容は少し難しいので、シミなどで悩んでいる方が参考程度に読んでいただければと思います。
前回の記事⇒30代お客様 子供の頃よりあった色素沈着が改善(連載 1/2)
ドクターピュアラボの肌再生プログラムを1クール終えて、左頬の色素沈着が改善したS様。
前回の記事に書いた通り、S様の色素沈着が単なる紫外線によって出来たシミではなく、
メラノサイトのDNAエラーによる、母斑の一種と判断した理由は2つあります。
1.顔面の左側のみ色素沈着が見られ、体にも散発していること
2.マイクロスコープで撮影した画像から、メラニン色素が表皮層だけでなく真皮層にも存在していると考えられること
上記の2.について説明します。
サロンで行うスキンチェックでは、マイクロスコープカメラを使って肌の表面と内部の状態を撮影します。
具体的には、下記図の赤文字①と②で示した部分の拡大画像を撮ります。
①表皮の一番表面
②表皮と真皮の境目
②は、表皮の層を透過するため、シミの部分は茶色いメラニン色素が写ります。
↓S様の ①と②を撮影した画像は下記の通りです。
青い矢印部分、メラニン色素が見えます。
左まぶた
左目の下
この画像から、表皮層にメラニン色素が沈着していることが分かります。
しかし、私はこの画像を見た瞬間、 「あれ??」 と感じました。
目視で見た色素沈着の濃さのレベルに比べて、
カメラに映ったメラニン色素が薄く、輪郭がぼやけて見えた ためです。
↓下記の写真は、よくある紫外線によるシミ(老人性色素斑)の例ですが、
目視でこれくらい濃くシミが見える場合、通常、内部のメラニン色素(②)は、これくらい濃く輪郭もはっきり見えます。
↓S様の場合、目視では輪郭もはっきりして濃く見えますが、
肌内部のメラニン色素(②)は、それほど濃く見えず、輪郭もぼやけています。
微妙な違いで、少々分かりづらいかもしれませんが、
これは何を示しているかというと、
メラニン色素が、マイクロスコープで
撮影可能な範囲以外の場所=真皮 まで達している ということが考えられます。
図で示すと、下記のような状態です。
実は、これは研修などで教えられたことではなく、
私が沢山のお客様の肌をみて、経験上学んだことです。
マイクロスコープの画像から、メラニン色素がどれくらいの量・どのあたりに存在しているかを把握することで、
肌再生プログラムを行ってどれくらい改善できるか、ある程度ですが予測を立てることができます。
なぜなら、ハイドロキノンやレチノールなどの有効成分は、主に表皮とその基底層へ作用するためです。
このことから、S様のように特殊なケースでも、表皮にメラニン色素が存在している限り、
肌再生プログラムによる改善の可能性は、全くゼロではないということが言えると思います。
1クール(約6ヶ月間)で、ここまで薄くなりました。
現在のところ、再発も見られません。
ドクターピュアラボは大変素晴らしいものですが、
ただ自己流で化粧品を使うだけでは、期待通りの結果は得られません。
カウンセリングとスキンチェックで状態をしっかり見極め、適切な内容と手順へ導き、成功に結び付けることこそ、
私達サロンスタッフの使命だと考えます。
お客様に満足いただけるよう、これからも肌を見る目を養っていきたいと思います。
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